「外壁塗装はいつ行えばいいの?」、「外壁塗装をする向いている季節は?」、「外壁塗装の時期かどうかチェックする方法は?」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

この記事では、外壁塗装を行う時期や季節に悩んでいる人向けに、外壁塗装をする最適な記事や季節、外壁塗装のセルフチェック方法などをご紹介します。

外壁塗装を最適な時期や季節に行いたい人は、ぜひ参考にしてください。

外装塗装をする最適な時期は築10

一般的に外壁塗装をする最適な時期は築10年とされています。

塗料の耐用年数は最短で5年、最長で20年で、築10年を過ぎると外壁の色あせやひび割れなどが目立ち始めます。

ひび割れや苔の発生などの状態がひどい場合は塗装の塗り替えだけでなく、大規模なリフォームが必要になり費用が高額になることもあります。

そうならないためにも、こまめに外装のセルフチェックをして、気になる箇所を見つけたら早めに修理などをしてもらうと外壁塗装やリフォームの費用を抑えることができます。

外装塗装に最適な季節は?春夏秋冬どれ?

外壁塗装に適した季節はいつなのでしょうか?

こちらでは、外壁塗装にピッタリの季節をご紹介します。

春(35月)・秋(911月)がおすすめ

外壁塗装に適した季節は、空気が乾燥して塗料の乾燥が早く工期を短くすることができる春と秋です。

特に台風や長雨のない春は外壁塗装のベストシーズンと言えるでしょう。

外壁塗装に適した春と秋は依頼が集中するため、自分の希望の日程に工事を依頼できないという可能性があります。

夏は日照時間がなく気温が高いため塗料が乾きやすいのですが、雨が多い季節なので工期が伸びやすくなります。

また、冬も空気が乾燥しているので塗料が乾きやすいのですが、日照時間が短く、積雪や霜などの影響で工期が伸びるケースが多くなります。

ただ、夏であっても雨の少ない地域ではスムーズに工事が進むこともありますし、冬でも気温が高めで積雪や霜の影響がない地域では問題なく外壁塗装を行うことができるため、業者と相談しながら塗装時期を決定しましょう。

気温と湿度のバランスが大切

塗装は気温が5度以上、湿度が85%以下でないと行うことができません。

湿度が高いと塗装が乾燥しないだけでなく、塗料に湿気が含まれてしまい塗料の耐久性が下がってしまいます。

また、外壁塗装では塗料を乾燥させて何重にも塗り重ねますが、気温が低いと塗装した箇所が十分に乾かず作業が進まないため、気温が5度以下では塗装をしない業者が多いです。

外壁塗装を依頼するときには、「真冬日になる日が多い時期は避ける」、「梅雨の時期や雨の多い時期は避ける」など気温と湿度を気にしましょう。

外装塗装の塗料の種類によって最適な時期が異なる場合も

一般的な外壁塗装の記事は築10年ですが、外壁に使っている塗料の種類によって耐久性が違うため、塗り替え時期が異なります。

塗料の種類

耐用年数(塗り替え時期)

価格(㎡)

アクリル系塗料

5-8

1,000-1,200

ウレタン系塗料

8-10

1,200-1800

シリコン系塗料

10-15

2,500-3,500

フッ素系塗料

12-20

3,500-4,500

光触媒・無機塗料

15-20

5,000-5,500

遮熱・断熱塗料

15-20

5,000-5,500

最も使われているシリコン系塗料の耐用年数は10-15年となっているので、塗装をしてから10年経過するころには外壁の状態をセルフチェックしてみましょう。

また、光触媒・無機塗料や遮熱・断熱塗料など高級塗料は値段が高いですが、耐用年数も長いので頻繁に塗り替えをする必要はなくなります。

外装塗装が必要な理由とは?目的やメリットを改めて紹介

「外壁塗装は費用がかかるし、やらなくてもいいのでは?」と考えている人は多いかもしれません。

こちらでは、外壁塗装が必要な理由についてご説明します。

建物の耐久性を維持するために外装塗装をする

外壁が劣化を放置してしまうと、外壁だけでなく建物の内部まで劣化が進んでしまう可能性があります。

塗料の防水効果によって雨や風、紫外線などから外壁を守ってくれますが、外壁の耐久性が下がると外壁が劣化し、ひどくなると建物内部に雨漏りが発生したり、その雨漏りの影響でカビが発生することもあります。

定期的に外壁の塗り替えをすることで外壁を外的要因から保護し、さらに建物内部の劣化も防止することができるのです。

建物の美しさを保つために外装塗装をする

塗装から年月が経ち、色あせや藻・カビがひどくなると建物の見た目が悪くなってしまいます。

建物の外観の美しさを保つためにも外壁塗装は必要です。

トータル費用を安く済ませるために外装塗装をする

「外壁塗装を行わなければ費用がかからないし、節約になる」と考える人もいるかもしれませんが、外壁の劣化が少ない状態で塗装を行っておかないと結果的に費用がかさんでしまうことになります。

外壁の劣化が少ない段階であれば、外壁塗装の平均相場である80万円から100万円で済みます。

ですが、外壁の劣化がひどく、「外壁だけでなく内部まで水漏れしている」、「外壁劣化でシロアリ被害にあってしまった」という場合には大規模なリフォームが必要で、場合によっては家を建て替えなくてはならないほど建物全体が劣化して多額の費用がかかってしまうということもあります。

費用を安く抑えるためにも、定期的に外壁塗装をしておきましょう。

セルフチェックで外装塗装の時期か否かをチェック

実際には外壁にどのような症状が出始めたら外壁塗装をすればいいのか難しいですよね。

外壁状態のセルフチェックを行って、外壁塗装のタイミングを逃さないようにしましょう。

下の表のような状態になった場合には、外壁塗装のタイミングとなるので参考にしてください。

外壁の状態

特徴

色あせ

長年の紫外線による影響で塗膜の色あせができる

チョーキング

紫外線で塗料が劣化し、白い粉状になり表面に出る

カビ・藻・サビ

塗膜の保護機能がなくなることでカビ、藻、サビが出る

塗膜の剥がれや膨れ

塗膜がはがれ、膨れると塗装の保護機能と防水機能が低下する

コーキングの剥がれや割れ

コーキングの劣化によりひび割れや剥がれが起きる

ひび割れ

外壁にひび割れが起きる

外装塗装をする時期によって費用の変動はあるのか

外壁塗装工事は、工事を行う時期によって費用変動があります。

費用が安くなる時期と高くなる時期をご紹介します。

閑散期の時期は外装塗装の費用が安く済む可能性あり

夏は湿度が高く雨の日が多いため工期が伸びがちで依頼する人が少ない季節です。

また、冬は気温が低い、積雪などの理由で工期が延期になることが多く夏と同様に閑散期となります。

閑散期である夏と冬は塗装の依頼者が少なく、業者側も「費用を安くしても仕事が欲しい」ということが多いので、繁忙期である春や秋よりも安く塗装をしてもらえる可能性があります。

反対に、外壁塗装に適していて依頼が殺到する春と秋は、夏や冬よりも費用が高くなる傾向にあります。

特に、台風などの影響が少ない春は秋よりも価格が高くなるため、なるべく安く済ませるのであれば閑散期である夏か冬に塗装を依頼するといいかもしれません。

ただ、湿度が高い場合や気温が低い場合は外壁塗装を行うことができないので、業者と相談したうえで塗装時期を決定しましょう。

まとめ

外壁塗装をする時期は築10年が一般的です。

また、塗装に適しているのは乾燥しやすく、気候が安定している春と秋です。

外壁の劣化が軽いうちに塗り替えをすると費用を抑えることができますが、外壁の劣化が進み建物内部まで損傷(水漏れやシロアリの被害など)が出ている場合は外壁塗装だけでは済まず、大規模なリフォームや場合によっては建物の建て替えが必要になることもあります。

「外壁ぐらい劣化を放置していてもいいだろう」と思っていると、思いもよらぬ多額の出費になることがあるため、外壁はこまめにチェックして気になる箇所があれば早めに業者に点検を依頼したり、塗装依頼をするようにしましょう。